Illustratorで作品を作り終えた時に画像として保存する方法や、ファイルを途中で保存しておく方法について説明していきます。
Illustratorで作成したデータは、様々な形式で保存することができます。
用途に合わせた保存方法を覚えておけば、今後作業がスムーズになるので参考にしてください。
このページの目次
【1】Illustratorでデータを画像として保存する場合
Illustratorで作ったものを画像として保存する場合は以下のように行います。
「ファイル」から「書き出し」にカーソルを合わせると、3つの書き出し方法が表示されます。

Illustratorで作ったデータを単純に「保存」をすると、Illustratorのデータ(aiデータ)として保存されます。
それに対して「書き出し」は様々なデータ形式で保存することができます。
画像として保存する場合は、「書き出し」から「書き出し形式」を選択します。
そうすると、以下のような書き出し用のダイアログが表示されます。

ここでは、ファイルの保存先とファイルの形式を選択して保存できます。
画像はPNGかJPEG形式で保存するのが一般的です。
(書き出すファイル形式によっては、オプションダイアログが表示されますが、これは使用しているOSやIllustratorのバージョンによって多少異なります。)
【2】Illustratorで作ったものをデータファイルとして保存する方法
画像形式で保存するのと同時に、Illustratorで作ったものは、再度編集ができるようにaiデータとしても保存しておくことをおすすめします。
途中で作業を中断したい場合や、続きから編集したい場合などは必ずデータとして保存しておく必要があります。
その場合は、「ファイル」から「保存」をクリックします。

名前がついていない場合は、「別名で保存」というダイアログが表示されるので、保存した形式を選択しましょう。

Illustratorのみでデータを編集する場合はaiデータでの保存でOKですが、Photoshopなど他のソフトで編集したい場合はpdfで保存しておくと良いでしょう。
【3】Illustratorで作ったデータを共有する場合の保存方法
Illustratorで作ったデータを会社やクライアントと共有する場合は、そのデータを各々のIllustratorで見れるように保存しなければなりません。
その場合、あなたのIllustratorのバージョンと相手のIllustratorのバージョンが違う可能性があるので、1番古いバージョンに合わせて保存しておく必要があります。
1番古いバージョンで保存しておくと、どのバージョンでもデータを見れるようになります。
その場合は「ファイル」から「別名で保存」をクリックします。

次に、「別名で保存」のダイアログが表示されるので、「Adobe Illustrator」または「Illustrator EPS」を選択してください。
保存をクリックすると、「Illustratorオプション」のダイアログが表示されます。

さすがにIllustrator3を使っている人はいないと思いますが・・これが1番古いバージョンなので一応こちらで保存もしておきましょう。
しかし、新しいバージョンで作ったデータを古いバージョンの人が開いた場合、フォントなどが多少異ったり、一部編集できない場合もあります。
【4】印刷物用データを保存する時の注意点
Illustratorで作ったデータは必ず「CMYKカラー」で保存しなければいけません。
webのカラーは「RPGカラー」で表現されていますが、これは印刷物で適応してしまうと画面で見ていた色味と全然変わってしまいますので要注意です。
印刷物をRBGで作ってしまった際には、「ファイル」から「ドキュメントのカラーモード」で「CMYKカラー」にチェックを入れると切り替わります。

さらに、印刷物として扱うデータは入稿時に形式が指定されていることが多いです。
一般的にはaiデータかpdfで入稿します。
その際は、「ファイル」から「別名で保存」をクリックします。

このようなダイアログが表示されるので、「Adobe Illustrator」を選択して保存します。

次にオプションダイアログが表示されます。
この時、オプション項目のチェックボックスに注意を払う必要があります。

「PDF互換ファイル」、「配置した画像を含む」、「圧縮を使用」にチェックを入れてください。
これで印刷物のデータ保存は完了です。
Illustratorで作った作品はwebか印刷物かで保存方法が異なるので注意してください。
基本的にいちいち「保存」をしておけば大きな問題にはならないので、保存癖をつけておきましょう!